I’m loser, baby.

So why don't you kill me?

種まきする/実験開始

制御関連/製作初歩

仕事の方は、まず基本を覚えるということでビニールハウスのオートメーションのための標準的な制御盤を一人で一から組み立てています。

この会社の制御盤は基本的に1点もので回路図と設計図を見ながら組み立てるのですが、実際の現場で製品を組み立てるのは初めてなので現場セオリーを知らないものだから結構手戻りとか発生してます。上司の人も言っていたけれど、なにか参考になる制御盤が在ればもう少し要領よく進められるのかもしれない。ただケーブル剥くのも初日はたどたどしかったですが3日もやってるとだいぶ早くなりました。
休憩時間とかに書類とかみてると色々面白そうなのも研究開発が進んでいるようで楽しみ。何よりはじめて開発部というものに所属してるなあという実感。
昼休みは制御に関する本をボチボチ読んだりしています。

エンジニアのためのフィードバック制御入門

エンジニアのためのフィードバック制御入門

制御工学の考え方―産業革命は「制御」からはじまった (ブルーバックス)

制御工学の考え方―産業革命は「制御」からはじまった (ブルーバックス)

水耕にした理由

農業の方もやっと種まきしてみました。
f:id:SenjiNiban:20151108161219j:plain
f:id:SenjiNiban:20151108163208j:plain
最初本ばっかり読んでしまったので、どのやり方が良いのか判らなくなってしまい100円ショップで散財してしまいましたが、まあとりあえずやらないと始まらないので、休日にエイヤとまとめて作業しました。種まきのほか、防虫ネット自作したり水やり用のパッドの加工とかをしてます。

前回書いた通り簡易ビニールハウスとかも作ってるんですが、思ったより棚の高さが足りないとか、ここんところ熊本は気温が高くて計ってみたらビニールハウスの中の温度が40度超えててこれでいいのか?と思ったり色々です。とりあえず発芽まではビニールハウス使わない予定。

それで項目タイトルの件ですが、土の問題と、水耕栽培の方が失敗が少ないらしいということと、もう一つです。
本来農業やるんなら土からだよな、と思っていたのですが、ベランダで土作りというのは結構難易度が高いということと、今の日本のあれやこれやを考えると土というのは難しい気がしています。
だもんで水耕栽培から研究を始めてみようと思っているのですが、本やらサイトやら見てると水耕栽培となると、肥料関係がハイポニカほぼ一択状態の模様。
それもどうかなあともう少し調べてみると液肥を自作している人もいるようなんですが、作る過程、これが猛烈に臭いらしい。ベランダで土作るより更に難易度高いかも。
うーん、と唸ってもう少し専門分野まで広げてみたらこんな言葉に辿り着きました。
有機養液栽培 - Wikipedia
上に書いたハイポニカほぼ一択というのは、水耕栽培では有機肥料を使うことが困難で化学肥料による栽培がセオリー。その中でもハイポニカが水耕用肥料および機器のパイオニアであり圧倒的なシェア、というところなんですが、最近の研究開発で水耕栽培でも有機肥料を使う方法が編み出されたらしいのです。栽培法を開発した野菜茶業研究所ではちゃんとマニュアルも用意していて、初心者用の小規模の実験方法が掲載されています。www.naro.affrc.go.jp
https://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/files/vt_youekisaibai_manual_20140616.pdf

要約すると、土による栽培では問題にならない肥料>アンモニア化>硝酸化の発酵過程で、水耕栽培ではアンモニアが発生する過程で腐敗やアンモニア自身による悪影響が大きかったけれども、有機養液栽培ではそこを日本酒のように発酵過程を2段階同時に進めることでアンモニアの発生をクリアしている、ということです。従来の液肥作りが猛烈に臭いのもこのアンモニアの発生によるもの。

更に更に資料を漁って読み進めてみると、まだこの技術も色々研究中で、別のやり方でチャレンジしている生産者の方もいるようで、野菜茶業研究所でも協力を呼び掛けています。

これ、面白いんじゃない?
という訳で水耕でこの有機養液栽培で色々実験してみたくなったのです。

実験にあたってのメモ

f:id:SenjiNiban:20151108174918j:plain

  • 難易度としては葉、実、根、順らしいのでまずは四季どりできる小松菜、実ものはあまり種も売ってないし自作ビニールハウスが良いのか判らないので、二十日大根からチャレンジ。
  • 比較対象して色々実験してみたいので、成長が早く自作ビニールハウスで作れそうなもので、少ない数での栽培を繰り返す。
  • 後で分析していくためにもなるべく多く情報を記録しておく。とりあえず最高気温最低気温が記録しておける温度計は買った。ここはIT化していく余地があるとこですね。
  • 並行して液肥作りの実験も始める。まずは臭いと言われている従来の液肥作りの改善から。ここもセンサーと制御を活用できる部分か。とりあえずは腐敗時の嫌気性細菌の増殖を抑えられるよう、太陽電池で動く空気ポンプを入手。

f:id:SenjiNiban:20151108180336j:plain

  • 空きペットボトルを加工したり100円ショップを活用して節約したとはいえ、新しいことを始める時って色々手間は掛かりますね。